#120 お守りのようなもの

#120 お守りのようなもの

#120 お守りのようなもの

先日、はじめてお会いした方から

「あなたのジュエリーをみていると、着ける人が幸せになるような気がする。伝わってくる。」と褒めて頂いた。

こんなに嬉しい言葉をいただいたことはない。

大切なものが伝わったような気がして、とても感動した。

特にジュエリーの接客をした訳でもなく、私がつけていたジュエリーをみて、そう感じて下さったのだ。

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ジュエリーの起源はお守りからはじまっていて、

持ち主の心が晴れやかになったり前向きになったりする事が

私は、一番大切だと思っている。

もちろん、ファッションとして美しく素敵な事は当然の話。

なので、とても、とても、オコガマシイ話だけど、

私としては「お守りのようなもの」

作らせて頂いている感覚なのだ。

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なので、デザインを考える時も、

自分の気持ちが明るく晴れやかな時にしか描きたくない。

心がザワザワしている時や気が沈んでいる時には、デザインしない。

その嫌な気持ちを持つ体や頭で、

誰かの宝ものを考えるのは違うと、感じている。

ジュエリーに、

その気持ちが入ってしまいそうで心配なのです。

滝行の後にデザインしたいくらい、…寒いな、撤回。

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その為、前職時代は本当に新作を出すのが苦手だった。

会社はいつも動物園のようで、イザコザがたくさん渦巻いている環境だった。手が進まな過ぎて、デザインが好きじゃないのかと思ったほどだ。

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今は自分のコンディションはもちろん、

作って下さる先様も意識の高い「本当に良いものを届けたい」という想いがある工房さん達なので、本当に有難い。

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石を買い付ける時にも、数多ある宝石の中から、

ポジティブな印象を受ける石に食指がのびる。

結局、それが価値的にも良い宝石な場合も多い。

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工房からジュエリーが仕上がれば、

勝手に吉日にお客様に届けたくて、遅れている場合は別だが

暦の良い吉日に届けたりしている。

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梱包する際も「○○さまのお役にたつのじゃぞ~」とか

「着ける方が幸せな気持ちになりますこと」とか、

ジュエリーにいい聞かせて、念をこめて送り出している。

念って…怖いですね、「想いを込めて」です。笑

単に、ジュエリーを通してハッピーな気分をお届けしたいだけなので、怖がらないでくださいね。

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「あなたにはこのジュエリーが必要ですよ~…」

「これを持つと幸せになれますよ~…」なんてことは、微塵もないし、何なら「ジュエリーを手に入れても、それを着けて感じるあなた次第。」

「あなたが行動することでしか幸せにならないよ」と思う。

それでも、着けた人の気持ちが明るくなる、

「お守りのようなもの」になる事を願って作っています。

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