#109 リヒター展
先日、楽しみにしていたリヒター展に行ってきました。
想像とおり、大満足の展覧会で好きな作品ばかりでした。
観ていると、自分が作品にひき込まれていく感覚がわかります。説明が要らない、心に迫ってくる、そんな作品達でした。
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東京の美術館での大規模な個展は初だそうで、過去に観たことがある気になっていたのは、思い違いだったよう…
それでも、昔から「リヒターは好きだ」という思いはずっとあって、今回、それが確信できて「でかした自分♪」という気持ちです。
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今回の作品はリヒター本人が手放さなかったものばかり。
それは、本人が気に入っている作品、大切にしたい作品、だと思うと、嬉しい気持ちになりました。
そして、その中には、テーマとして重いホロコーストに関連するものも多く、彼の人間性が感じられ、寄り尊敬の念を抱く気持ちとなりました。
今のウクライナのことをどう感じているのだろう、などと頭を過りました。
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もちろん、観ていてワクワクする作品も多かった。
抽象画なのに、具体的に風景がみえてくる作品も多かった。
作品のスケール感もさまざまで、展示室を回遊するように、作品と対峙できるのが良かった。
作品数は少し少ないと感じたのですが、総じて、とても良い美術展でした。
国立近代美術館は、良い企画展が多いと感じます。
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個人的に、最近は、商業的で広告の目立つ、オシャレ感を前にだしたような美術展が多いと感じているなかで、
この美術館は、信頼がおける、「ほんもの」を教えてくれる美術館だと、改めて感じました。
また、時間があったら出かけたいリヒター展です。
おススメです。