#97 HOUSE OF GUCCI

#97 HOUSE OF GUCCI

#97 HOUSE OF GUCCI

少し前にずっと観たかった映画「HOUSE OF GUCCI」に行ってきました。

現在では関東で上映する映画館はもうなくて、ギリギリ駆け込みで柏にあるキネマ旬報というレトロなミニシアターまで足を運びました。

平日の朝はやく、旅気分で初めて訪れた映画館は、シニアの方が多く市民会館のような雰囲気なのに、中の設備は新しく、快適に映画を鑑賞することができました。

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映画の感想は、実際にあったグッチ家の物語なのですが、なかなかショッキングで、今の華やかで輝かしいGUCCIのイメージがあるのに、よくこの映画をリリースしたな~、という驚きが一番でした。

ある意味、ブランドにネガティブな印象を植え付けかねない内容なので、少し心配にもなった反面、「こんなことではブランド価値は揺るがない」という自信をみせつけられたようにも感じました。

現在のGUCCIには、誰一人としてグッチ家の人は残っていないそうです。勝手に想像していた、「ブランドとは代々続く家系の血や格式というようなもの」は、実際には消滅していて、それらに取ってかわった敏腕のマネジメント層が有能で策士だったということ。彼らがリブランディングを成功させ、今のGUCCIがあることが良く理解できた。

そこを知らしめたかったのか⁉今のグッチがあるのは、有能な今のマネジメント層がいるからだぞ、と。怖っ。

私としては、ブランドへの「情熱」や「熱い想い」よりは、マネーゲームの中にあるブランドをみせられて複雑な気持ちになった。

もちろん、その部分をフォーカスして作られたのだから、仕方ない。

爽快感はないけど、リドリースコットらしい、心にズシッとくる、重くてスピード感ある映画だった。また、レディガガの存在感がリアルで良かった。途中の男装シーンはタレントの友近さん(がオジサンの恰好している笑)のように見え、心の中で爆笑してしまった。

これから動画配信サービスなどで観られると思いますので、ぜひ。

ブランドの裏側が垣間見れる、少し切ない考えさせられた映画です。

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