#60 イサムノグチ
先日、東京都美術館の“イサム・ノグチ発見の道”に行ってきました。
昔から大好きな彫刻家で、N.Yの庭園美術館にも足を運んだほどです。
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イサムノグチ好きの友人と割と早い時間に予約して入場。
広い会場のなかは撮影もできて、点在している作品たちがおりなす心地よい空気感を体感できました。
特に、あかり(和紙の照明)は、よくみかけるノグチ作品の一つですが、
さまざまなカタチと光と影が、一気に押し寄せてくるインスタレーションは圧巻です。
彫刻作品も独特の「ほんわか」したユーモラスな雰囲気とその中にある緊張感だったり、
複雑なのかシンプルなのか?
その間を行き来する不思議な感情があったり、とやっぱり裏切らない、素敵な作品ばかりでした。


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一番気に入ったのは、第3章 石の庭。
この空間は、本当に心地よく、そして洗練されていて、ずっと留まりたい気持ちになります。作品たちも観たことのないものが多かった。
石の彫刻なのに、本当にいろいろな表情で、こちらの感情をザワザワさせてくれます。
そして、何より「かわいい。」
同じ石なのに、「どうしてこんなにも違う顔をしているのさ?」とか「何を考えてますか?」とか、つい心のなかで話しかけてしまいます。
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ただ、残念なことに、この石の庭だけが撮影不可。がーん。
ここが一番撮りたかったよー!
また行きたい、そう思わせる主催者の策略にはまっています。笑
で、年をとっても、剥げていても、イケメンなイサムノグチの動画を横目でみて終了。
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いつもこういう展示をみて思うのは、
作者のつくり続ける姿勢、まわりは関係なく、信じたことに情熱を注ぎ続けられる強さ を心底、うらやましく思います。
魂とむきあってつくり出している。つくらずにはいられない。
それが伝わってきます。作品の数にも表れている、そう思うのです。
そんな感性と魂をもった人に成れたなら、と沸々と思うイサムノグチ展でした。