#58 洋白
先週、バングルになってやってきたフォークには秘密があった。
アンティークのシルバーフォーク1890年代の代物、とクリニャンクール蚤の市で店主にきいて購入した。
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バングルに仕立ててくださった職人さんから教えてもらったのだが、
このフォークはシルバーではなく、ヨウハク・洋白 という合金だそう。
500円玉と一緒の素材。
ちょっと調べてみると、洋白は銅の成分が半分以上占め、残りは亜鉛とニッケルで構成された合金。その比率はいろいろ。
洋銀とも呼ばれ、Nickel Silver(ニッケルシルバー)とかGerman Silver(ジャーマンシルバー)とも言います。
シルバーといいながら、銀は一切入ってないそうで、なんとも紛らわしいですね。
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「やー、シルバーだと思ってたよー。」
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たしか、フランスの老舗銀細工メーカーの刻印があったはずだけど?
1810年創業BOULENGER ブーランジェ社、はい、しっかり入っています。
店のご主人も知らなかったのかな?シルバーではないことを。
このメーカーのカトラリー所有者さんのサイトやSNSみてもシルバーカトラリーって記載してある。それは、本当にシルバーなのかもしれません。
84の刻印もシルバーの含有量とのこと・・・、84もあるね、私のカトラリー。
誰かー、教えてくださーい! どういうことですかー⁉
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ま、、、いいんですよ、かわいい模様が気に入って手に入れた訳ですから。
そんなこともあります。笑
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そして、洋白のこと知っていくと、決して悪い素材ではなく、
柔らかさが一番の特徴で、そのため細かな美しい細工を施すことが出来るのです。
ハイクラスのホテルで使う食器は洋白がつかわれていること多いのだとか。
宮内庁におさめる洋食器も洋白なんですと。
また、食器同士がぶつかる音も不快感のないものだそうで、それも特徴の一つ。
管楽器、フルートやトロンボーンなども洋白からできています。などなど。
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はじめて聞いた「洋白」は割りと身近な素材だったのでした。
シルバーじゃなかったことは少し残念だったけど、
これはこれで、個人的な宝ものですから、たくさん着けて大切にしたいと思います♪