#57 鮭の放流。
随分前に、甲府のジュエリーメーカーさんにお預けしていたフォークがバングルになってやってきた。
いやっほーい!フォークがバングル。笑
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フォークを預けて(半ば押し付けて 笑)、指示書も渡さず(ほんと酷い)、
「ここを切ってバングルになると嬉しいなあ、職人さんに出来るか聞いてほしいな~」なんて、超適当に預けていた。
すぐに「指示書を送らねば、やらねば…」と気になっていたものの、別の事で手一杯で、自分の方のジュエリーは、ずっと全く手を付けていない状況。
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そんななか、そのフォークが、ある日突然、魔法のようにバングルになってやってきた。
きーーーーっ、嬉しい!
「放流した鮭が戻ってきた感じ、ってこんなかな?」
最初は、切って曲げるだけだから、自分で作ってみるかな、といつもの悪い素人考えもあったりして、御徒町の職人さんに相談。
フォーク自体が分厚いから、曲げるのも綺麗にバングルにするのも、
「相当、めちゃくちゃ、大変!」と諭され撃沈。
そう言われるとその方に頼む度胸も消えうせて、困ったな~と思っていたところ、別のお仕事で居合わせた甲府のメーカーさんに、それとな~くお願いしてみたのでした。笑
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甲府の方も「大変だし、職人にきいてみないことには。」とのことだったのですが、見事なバングルに。
サイズも何も指定してないのに、「ウチにある定番の型にあわせて作っておきました。」と、さらりと言ってくださる。感激。
わ~、神様にみえる~!感謝しかな~い!
そして、やっぱりプロは違う、
綺麗な曲面だし、曲げる時に模様の彫刻がつぶれてしまうかもね、なんて話をしていたのに、彫刻もきれいなまま。つやつやのピカピカ。
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話をきくと、このフォークには私の知らない事実もあって、いろいろ勉強にもなった。
パリの蚤の市で買ってきたものだから、買い付けた時の状況が鮮明に思い出され、自然と笑顔になる。
海外にいけない今、旅気分を味わえる楽しいアイテムになりました♪
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2021年コロナ禍にやってきた、2016年初夏のクリニャンクールの思い出です。