最近はパールやダイヤモンドを素材にしたジュエリーばかり作っている。
もともとveretta 8va <ヴェレッタ オッターヴァ>というカラーストーンに力を入れているブランドを16年やっていたから、私が作ってきたジュエリーの大半はカラーストーンで、ありとあらゆる種類のカラーストーンジュエリーを作らせて頂いた。
ブランドデビュー当初の2004年頃は、カラーストーンのブランドは殆どなくて、ルジアダさんかヴェレッタ オッターヴァだけだったと思う。今は本当に素敵なカラーストーンブランドが増えたなぁと実感しています。
そんな環境に長くいたせいなのか、気づいたら、今は色のない宝石をメインに作っている。
何故だか自分でも不思議。パールとダイヤモンド、色のない水晶。
色石に飽きた訳でもないし、相変わらず大好きな素材なんですけどね。
きっとまた、カラーストーンでたくさん作りたくなると思います。
色石はその石自体が魅力的で美しければ、それでアッサリ成立してしまい、
もちろんパールもダイヤモンドも同じなんだけど、
分かり易さ伝わり易さが色石の方がストレートで端的。
石だけの魅力でまとまってしまう強さがある、あまりデザインしなくて良い、という個人的な感覚があります。
今はゆっくりと時間かけて、些細なこともいろいろ悩んだり試したり、思いのままにカタチに向き合う時間がとれている。
それでよりシンプルなパールやダイヤモンドに食指が動いているのかもしれない。
しかし、時間をかけすぎていて、ビジネスとしては全くもって「イカン」状態なのですが。汗
贅沢な独りよがりの趣味に化しているなぁ、と反省。でもスッゴく納得して作っているから満足度は高い、のさ♪と自己肯定。
水の環、水面に連なりひろがる波紋をイメージしてつくったリングたちです。
着けた時に丸のフォルムしか見えないようにしたかった。
立体的な丸がパールで二次元的な丸がゴールドやシルバー。
小気味よく、ひろがって繋がっていく波紋、リズム、環。
着けてみていると、ちょっと楽しい気分になる、楽しい気分や嬉しいことが連なって重なってひろがっていけば良いなぁ、と思ってつくりました。