ピアスキャッチ
ここでは、出来るだけジュエリー好きの人が識っておいて得になるようなことを綴りたいと思っている。いつも何か良い題材は無いかと探し、今週はもう無理かもしれない、と頭をかかえている毎日です。
そして、「ピアスキャッチ」。 題材がこんなパーツにまで。笑
しかし、無くてはならない大切な付属品です。
先日、お茶をしていて、友人がいつのまにかピアスを落としてしまいました。本体の方は、直ぐに見つかり安堵したのですが、キャッチが見つからず、残った片割れのキャッチと同じものを頼まれました。
黒蝶真珠がとてもシックなそのピアスは、おばあさまからの贈り物で、キャッチも立派なK18タイプ。最近は金が高騰しているので、主流はシリコンタイプに少しだけK18の金具がついたものがほとんど。キャッチでも全部K18だと、ジュエリー感が増して気分が良いものだな、と改めて思いました。
後日、パーツ屋さんに行き、同じタイプのK18キャッチに芯を入れようとしたのですが、なかなか入らない。店員さんに委ねて、半ば無理やりに何度か押し込むと、まあ通るようになった。
K18キャッチはこういうものなのか、、、と少し驚く。
金は伸びるので、キャッチの穴は小さく受けは狭く作ってあるのだ。
残っている片割れのキャッチはとてもスムーズ、もしかしたらちょっと緩いのかも・・・。
もともと金は柔らかい素材なので、薄い構造や純金小判なんかは、カタチが変わる。純度が高いほど柔らかい。(最近は硬化処理してある純金もあります。)
時代劇で、悪代官が「お主も悪じゃのう」といって、賄賂の小判を本物かどうか確かめるときに、小判を噛むのは歯型がのこるかで純金かを見極めているから。
K18キャッチは雰囲気があって贅沢な分、とても気を付けて使わねば、と思いました。使ううちに穴が広がり落としやすい、と実感した出来事でした。
シリコンキャッチも経年変化はありますが、シリコンの方が先に黄色くなって、「私、そろそろ寿命です」というサインを送ってくれ、またシリコンの伸縮性で落としにくいのかもしれない。(ジュエリー感はないけどね。)
今回のような全てK18で出来たキャッチは、インポートや高価なピアス、受け継いだ古いピアスに付いていることが多いので、お持ちの方は定期的なチェックを心がけてくださいね。