蝶々モチーフのジュエリーとフランソワ・ポンポン。

蝶々モチーフのジュエリーとフランソワ・ポンポン。

今、1粒ダイヤモンドでモチーフジュエリーをつくっています。既につくってあるリンゴやウサギのピアスに、新たに「蝶々」をいくつか仲間入りさせたい考えです。モチーフジュエリーの中でも、蝶々はとても人気で、私も大好きなモチーフの一つです。これまでも沢山つくってきました。

人気の秘密は、その蝶モチーフの意味合いと可愛らしく美しいフォルムだと思います。蝶々のフォルムは、リボンのようにもみえて女性の心をくすぐるのでしょうね。

蝶々モチーフの意味は、「成長」「美」「飛躍」のシンボルと言われています。いも虫→さなぎ→蝶 と劇的に美しく成長する姿は「生まれ変わり美しくなる象徴」です。そして、最後には自由に空を飛んで羽ばたくのですから、誰もが憧れる ″サクセスストーリー″ でもある訳です。今の自分に重ねて、いつかは蝶のように・・・と願って、お守りのように選んでくださるお客さまが多かったように記憶しています。モチーフの話は、また改めていろいろ書きたいと思います。

今回つくっている蝶々たちは、今まで作ったなかでも最小でデザインもミニマルです。蝶々のピアスは、はじめてつくるかもしれません。 耳に小さなダイヤモンドの蝶々がとまっていたら、 かなり楽しい気分になりそうです♪

つくりのお手本にしているのは、フランソワ・ポンポン。名前からして、強烈に可愛い。フランスの彫刻家で、ロダンの助手をしていた人です。

彼の晩年の動物彫刻がなんとも大好きです。極限まで、単純なフォルムなのに、その動物の呼吸が聞こえてきそうな、今にも動くのではないか、と感じる彫刻です。オルセー美術館で、ふいに現れた男鹿とでくわした時、「ハッ」と声がでて驚いたのを覚えています。そこに居る、居たのです。

ポンポンのようにはいかないでしょうが、ひらひらと小雨の中を飛んできて、 羽根を休めに耳にそっととまる蝶々を目指しています。

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