昨日、電車での移動中
目の前の女性のペンダントが
前職で私が作ったジュエリーでした。
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久々にみた、そのジュエリーは
その方にすっかり馴染んでいて
「ずっと着けてくださっているのだな~」
「こんな方がお求めくださっていたのか~」
と有難く、嬉しい再会でした。
2008年頃に作ったシリーズで
長い間、よく売れた記憶があります。
地金感のあるシックでシンプルなデザイン。
星くずをイメージしたストーリーで売り出しました。
ストーリーを、スタッフさん達が気に入って下さり
率先して、お客様に届けてくれたと記憶しています。
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その頃の私は、
「一気にたくさんのお客様に届けたい!」
という気持ちが強くて
ヒット商品を考えることが楽しみでもありました。
商品開発は、正直、あまり夢のある作業ではなく
どちらかというと、ロジックで考えてカタチにする
という作り方でした。
例えば、5万の価格帯で、18金、大きさはこのくらい
ダイヤも何キャラット入れて…などと
イメージやデザインよりも
より多くのお客様が欲しているスペックを
先に組み立てて、そこからカタチにしていく
という感じでした。
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それでも、この部分をお客様に伝えたいとか
石の魅力を感じてもらいたいとか、
そういうモノづくりへの情熱は沢山ありました。
ただ、具体的なお客様のお顔は想像しておらず
総称としての「お客様」をイメージしていたと思います。
今では、リメイクやオンラインにしても
直接お客様とやりとり出来るので、
お客様の様子がキャッチできることが幸せです♪
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勿論、自分のしらない所で
自分のジュエリーがどんどん拡がっていく喜びも計り知れません。
両方があると最高ですね!
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今は、ゆっくり一人ひとりの事を思いながら
カタチすることが楽しく、今の自分に合っている。
お客様との交流が、新鮮で、嬉しい訳です。
これは、前職で、量産品をシーズンごとに
たくさん作らせて頂けた経験があったから
こういう気持ちになったのだと、感謝ばかりです。
幸運にも、昔のジュエリーに出逢えたことは
今の幸せに気づかせてもらえた機会でした。