先週、高野山金剛峯寺での
結縁灌頂 →仏様とご縁を結ぶ、真言密教の儀式
に参加しました。
以前から、参加したいと思っていました。
目隠しをして
真っ暗闇の大伽藍金堂の中をお坊さんに導かれて
曼荼羅の上に華を落とし
華が落ちた先の仏さまとご縁を結びます。
華は、御榊のような葉がついた植物でした。
世界遺産の建物の中で
厳かな仏様の世界を歩き、華を落とす訳ですが
もうそれだけで
自分が生まれ変わったような気持ちになります。
不思議でありがたい感覚に包まれます。
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明朝早くには、奥の院を歩いてまわり
ここでも厳かな空気を感じます。
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高野山は二度目で
最初は、１０年前に梅田阪急のお客さまから
強くお参りするように薦められて訪れました。
「必ず運がひらけますよ」と熱い言葉とともに
おすすめコースを丁寧にまとめて下さったお手製の資料をいただき
その熱さに感動し、その足で伺いました。
確かに、そこから道が拓けてきたかもしれません。
そのお客様には感謝しかない…
今頃どうしていらっしゃるのだろう。
お会いしたいな。
そんな良い旅を終えて、家に戻ると
去年、ネックレスをお納めした方からお修理が届いていました。
毎日着けてくださっていたそうで
ネックレスの珊瑚が取れてしまったとのこと。
が～ん。
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あけてみると
「本当に毎日着けてくださっていたのだな～」と
感じる珊瑚の様子。
専用の糊で接着しているのですが
湿気や摩擦で取れて、珊瑚自体も艶がない。
珊瑚は多孔質なので
摩耗して、乾燥がすすんだ感じです。
嬉しいような、困ったような。
艶出しをやって、珊瑚を付けてお戻しするのですが
できれば、いくつかネックレスをもってくださって、着ける頻度を減らして頂くと良いかな～、とお伝えしました。
お納めしたジュエリーは生涯おつきあいする覚悟。
お修理とはいえ、こうしてまた、私にご連絡をくださり、ご縁が続いていることを有難いと感じます。
結縁灌頂の、仏様とご縁を結ぶ「華」が
私にとっての
お客様とご縁を結ぶ「ジュエリー」のようです。
お客さまと宝石を結ぶご縁をお仕事にでき
嬉しいし、本当に有難い。
その心を大切に、日々、精進したいと考えています。