すっかり肌寒くなりましたね。
二十四節気でいうと、ちょうど今日10月8日は「寒露」で朝晩の冷え込みがしっかり感じられる頃。急に暦においついた感じがありますが、確かに秋が深まってきていますね。
先日、ある方を偲んで、憧れの先生とランチをご一緒しました。
その方は9月にご病気で亡くなられたのですが、
私は一度だけお会いして、次回、先生と3人でお茶をする約束をしていました。
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先生からのご紹介で、その方のジュエリーをお修理する機会を頂いたのが7月。
とっても暑い日にお宅に伺いしました。
当時もかなり痩せていて、ご病気が重いことは十分伝わってきましたが、お話や振る舞いが凛々しく堂々とした雰囲気で、
私は、病気には負けないのでは?と感じていました。
今思うと、気丈に振舞っておられたのかな。
3つのお修理で、一つシンプルで素敵なダイヤモンドブレスがあって、お世話になっているジュエリーメーカーさんにお願いしたところ
「懐かしいっ‼」という声。
「これウチが作ってたんだよ~」と、不思議なご縁。
そのメーカーさんも喜んでいらっしゃるようでした。
勿論、お客様も嬉しいとラインをくださり、お年頃の時に乗せられて購入したけど、とても良い買い物だったと仰っておられました。
良いモノは残るし、残したいと思うのですね。
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その方はご自身が亡くなる未来を考え、修理を依頼されたと思うと、悲しくもなりますが、
ジュエリーってそういうもの、だと実感しました。
自分はいなくても思い出して貰える、残して喜ばれる、想いを伝えられる。
それがジュエリーだと思います。
今回のことで改めて
100年先でも喜ばれる、そんなジュエリーをつくらねば、という思いです。
特に、リメイクやオーダージュエリーは、その人の想いや命みたいなものも出来るだけ詰めて、
その人らしいジュエリーをお届けできるよう努めたい、そんな気持ちです。
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あと、会いたい人には早く会う。
突然のお別れがある、ということも、改めて心に留めておこうと思います。