梅雨の晴れ間は本当にありがたいものですね。
この晴れを逃すまいと、家中の洗濯モノや掃除で土日が終わってしまったようです。
先週、2つのフォークリングをリリースしました。
私の蔵出し宝石といいますか、少しずつ集めていた宝石を使った1点モノのリングです。
ジュエリー業界に20年もいるので、会社員時代から集めた宝石が結構あります。
今思えば、もっともっと早くからたくさん手に入れておけば良かったなぁ。
今では、全ての価格があがっていて、気に入る宝石を見つけることが本当に困難です。
これは宝石だけの話ではないかもしれませんね。
この珊瑚も口紅のような艶と色味が気に入って手に入れました。
コスメの色見本に必ずある、オレンジのようなピンクが魅力、肌色に映える宝石です。
高知県産の桃色珊瑚ですが、血赤との中間色で色むらもなくて質の良いもの。
当初は3月の誕生石どうしで、アクアマリンと合わせてつくろうとしていたのですが、何となく止めていました。
そんな時に、会社員時代に手に入れていた細かな石達の中から、しっくりくるオパールを発見。
実は、この大きさのオパールは結構たくさん持っているのですが、グリーン系が殆どで、これは珍しい色味でした。
小さいけれど、こんもりしたカボションで、中から珊瑚と共鳴するようなオレンジ色が輝きます。
写真だとこの遊色効果が映しだせず、とっても地味な石にみえて残念。
“ぶわぁっ”と現れるオレンジがとても力強く華やかな石です。
珊瑚にこのオパールを合わせた時の「見つけた!」感は、今でも忘れられず、
パズルの最後のピースが合ったような気持ちでした。
お互いの魅力を称えあう、パートナーがいた!という感覚です。
このシリーズは、そういった面白さがテーマです。
魅力ある宝石が、もう一つの石が来ることで、より一層、個性が輝きだす。
バランスやコントラストが、その一瞬一瞬で表情を変えて、石どうしが共鳴しているように感じる。そんな石どうしを選んでいます。
実際のリングを見て欲しいなぁ、とつくづく思う、今日この頃です。