#147 私をつくるもの

#147 私をつくるもの

設計時代の友人の作品展を観に西八王子まで出かけた。

ギャラリーいちょうの木 

抗えない日常 ゆるぎない癖(今日まででした…)

雨の寒い日だったが、移動の時は雨が止み、有難かった。

コロナ前の2019年に会って依頼、ひさびさの再会。

その友人も久々の作品発表の場だったそう。


松枝美奈子 コレジャナイの循環

一緒に肩を並べ、新卒の新人で設計のお仕事をしていた

20数年前、いやもっと前、

その頃から作家(アーティスト)になって作品をつくることを目指していて、

今もずっと続けている彼女を、本当に尊敬している。

・・・・

私は20代前半で、田舎の福岡から出てきて3年目、

自分が何をつくりたいかとか

何が好きなのかさえ、わかっていなかった。

設計の仕事を少し覚えて、働けてお給料をもらえ、ホッとしていたくらいだ。

そんな私と違って、

既に「ものづくり」に対する想いや意志を強くもっている彼女をみて、私は内心、とても恐れを抱いていた。

・・・・

「私は作品をつくっていないと、私ではないの!」

会社員となり「作品がつくれないことが苦しい」

と言っていた彼女をみて、ス、スゴイ…。

私にはそんなものはない、と落胆したし、不安になった。


モーターショー・ブースの設計などをしてました

そういう訳で、その時代は彼女から多大な影響をうけた。

モノづくりはモチロンのこと、音楽やサブカルチャー、思想にいたるまで、年齢も少し上だったので、

お姉さん的存在だったのかもしれない。


上のブースのデザイン提案スケッチ

今では、たまにしか会えないけど、

あの頃と同じ、モノづくりの話ができることが嬉しい。

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この日は、他の設計やグラフィックの先輩もいて同窓会♪

今では、みんな違う仕事をしているけど、

あのころ培った設計やデザインの想いが

それぞれ生きていることが垣間見え、本当に嬉しかった。

みんな本気でクリエイティブしてた!そう思える。

そういう仕事場だった。

クリエイティブな人の集団だった。

私は、デザインのキャリアをそこからスタートできた事が

本当に素晴らしかったし、とびきり運が良かった。


9時間の長丁場! 話はつきない

そして、この頃ようやく

「私はジュエリーをつくってないと、私ではないかもしれない…」と、思える。

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