設計時代の友人の作品展を観に西八王子まで出かけた。
ギャラリーいちょうの木
抗えない日常 ゆるぎない癖(今日まででした…)
雨の寒い日だったが、移動の時は雨が止み、有難かった。
コロナ前の2019年に会って依頼、ひさびさの再会。
その友人も久々の作品発表の場だったそう。
一緒に肩を並べ、新卒の新人で設計のお仕事をしていた
20数年前、いやもっと前、
その頃から作家(アーティスト)になって作品をつくることを目指していて、
今もずっと続けている彼女を、本当に尊敬している。
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私は20代前半で、田舎の福岡から出てきて3年目、
自分が何をつくりたいかとか
何が好きなのかさえ、わかっていなかった。
設計の仕事を少し覚えて、働けてお給料をもらえ、ホッとしていたくらいだ。
そんな私と違って、
既に「ものづくり」に対する想いや意志を強くもっている彼女をみて、私は内心、とても恐れを抱いていた。
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「私は作品をつくっていないと、私ではないの!」
会社員となり「作品がつくれないことが苦しい」
と言っていた彼女をみて、ス、スゴイ…。
私にはそんなものはない、と落胆したし、不安になった。
そういう訳で、その時代は彼女から多大な影響をうけた。
モノづくりはモチロンのこと、音楽やサブカルチャー、思想にいたるまで、年齢も少し上だったので、
お姉さん的存在だったのかもしれない。
今では、たまにしか会えないけど、
あの頃と同じ、モノづくりの話ができることが嬉しい。
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この日は、他の設計やグラフィックの先輩もいて同窓会♪
今では、みんな違う仕事をしているけど、
あのころ培った設計やデザインの想いが
それぞれ生きていることが垣間見え、本当に嬉しかった。
みんな本気でクリエイティブしてた!そう思える。
そういう仕事場だった。
クリエイティブな人の集団だった。
私は、デザインのキャリアをそこからスタートできた事が
本当に素晴らしかったし、とびきり運が良かった。
そして、この頃ようやく
「私はジュエリーをつくってないと、私ではないかもしれない…」と、思える。