#145 DIOR展・色とカタチ
少し前に、友人に誘われてChristian Dior展に足を運んだ。
DIORと言えば、庭園の花々、そこに舞う蝶々たち♪
というイメージを持っている。
華やかでゴージャズで、エレガントで、フェミニンで、グラマラスで・・・・装飾的な形容詞がいくつも出てくる印象です。
自分とはかなりかけ離れた存在。
展示会で、この概念がガラリと変わることはなかったけど
色を省いた白の展示の世界では、
「この服は着てみたい!」とか「このカタチはスゴク好きだ!」と興奮する場面があった。
装飾的で華美なモノが苦手な私だが、
色を省いた白いドレス達はとても近くに感じ、
カタチやクリエイションがストレートに伝わってきて、
改めて、このブランドの凄さが身に染みた。
色や柄の濃密さの奥に、これまた、こんなに複雑で大胆なフォルムがあっただなんて!
ゾッとする!怖い!すごい!と感情がワサワサした。
服だけでも情報量が多すぎて、ボウっとしてしまうのに、
会場構成もすごく力がこもっていて、
私の情報処理能力が追いつかずに困ったし、疲れた。ネガティブな意味ではなく、本当に観ることに疲れてしまった。
重松象平さんという建築家さんらしい。
それだけ、スゴイ展示だったのだと、ありがたく思う。
この展示会では、改めて、色の凄さが認識できた。
色の情報は、最初に入ってくるものなのだ、と感じた。
色が凄すぎたりインパクトが強すぎたりすると、カタチはおぼろ気にも成り得る。
私の場合、受けつけることも躊躇してしまうほど、
色のインパクトは影響力があったのだ。
それを踏まえると、少しつくるモノも変わってくるかもしれない。
ディオールのような冒険も時には良いかも、と思える。
再び、色石が楽しくなってきた、このタイミングでこの展示会を観られてよかった。
今年は色石のジュエリーを出来る限りつくるぞ♪